2019年10月から六本木の国立新美術館で「カルティエ、時の結晶」展が開催されています。
ニシトキコ

「カルティエ、時の結晶」展
今回のカルティエ展では1970年代以降の作品に焦点を当てており、過去の作品とともに現代の作品を数多く見ることができます。また、個人が所蔵する作品が多く展示されていたのが印象的でした。
この記事では、国立新美術館で開催されている「カルティエ、時の結晶」展についてご報告します。
目次
カルティエ展の概要
「カルティエ、時の結晶」展の開催日程は2019年10月2日(水)から12月16日(月)です。
東京の六本木にある国立新美術館で開催されています。

国立新美術館
カルティエ展の所要時間と混雑具合は?
所要時間はだいたい1時間くらい。1時間あれば全体的に見て回れるのではないかと思います。
混雑具合についてですが、今回のカルティエ展では混雑しにくいように工夫されていました。
普通なら作品の横に解説文があることが多いですが、カルティエ展は作品の横に解説文はありませんでした。解説文がないため、作品の前で解説文を読むために立ち止まる人がいません。
ニシトキコ
入り口で音声解説の器械を受け取り、音声解説を聞きながら展示を見て回ります。あとは作品紹介の冊子を見ました。
ニシトキコ
コリブリくん
カルティエ展の作品について
「カルティエ、時の結晶」展では、展示の後半に写真撮影OKのエリアがありました。実物の迫力には到底及びませんが、作品の写真もご紹介していきます。
カルティエ展の展示作品の特徴
今回のカルティエ展では1970年代以降の作品に焦点を当てていて、過去の作品とともに現代の作品を数多く見ることができました。
また、個人が所蔵する作品が多く展示されていました。
いわゆるミュージアムピースのような豪華なジュエリーだけではなく、宝石の入っていないトリニティリングやサントスドゥカルティエウォッチなどの作品も展示されていたのが印象に残っています。
1914年のパンテールパターンのウォッチが見れた
個人的に興奮したのは、1914年のパンテールパターンのウォッチです。
ブラックのオニキスにダイヤモンドをちりばめてパンテールの模様を表現したブレスレットウォッチです。
カルティエにおけるパンテールの初めてのクリエイションといわれている時計の実物が見れて嬉しかったです。
撮影不可のエリアだったので今回写真はありませんが、カルティエのパンテールの歴史を語るうえで欠かせない作品なので、これまでに発行されたカルティエの本に写真が載ってたりします。
ちなみに現代のパンテールウォッチはこちらで記事にしています>>>カルティエのパンテールが復活!白シャツに合わせて着けたい時計
「タイガー」ネックレス
下の写真はタイガーのネックレスです。1986年の作品で、イエローダイヤモンドがふんだんに使われています。
真正面から虎が近づいてくるようなデザインがおもしろいです。そしてネックレス部分も虎柄。
「フラミンゴ」ブローチ
色鮮やかな羽が目を引くフラミンゴのブローチは1940年の特注品だそうです。
ニシトキコ
ワニのネックレス
9.03カラットのエメラルドがあしらわれたワニのネックレスは2014年の作品とのことです。比較的新しいですね。
ワニの全身がネックレスとしてデザインされていてインパクトがありますが、野性的な雰囲気でありながらも上品さが感じられて素敵です。
タイガーのウォッチ
下の写真の右側、虎の顔が描かれた作品は時計だそうです。
コリブリくん
魅力的な作品がたくさん
魅力的な作品が本当にたくさんあって見応えがありました。
86.85カラットのイエローベリルをタイガーが抱えたネックレスも迫力がありました。
素材にサンゴが使われた東洋的なデザインのジュエリーも。
下の写真はミステリアスな雰囲気のネックレス。41.99カラットのオレンジがかったトパーズが使われています。
サボテンをイメージした「カクテュス ドゥ カルティエ」コレクションはやっぱり素敵。私が好きなラピスラズリの作品展開もありますし。
ニシトキコ
コリブリくん
21_21 DESIGN SIGHTではカルティエの職人の実演も
国立新美術館の近くにある21_21 DESIGN SIGHTでは、「カルティエが魅せる職人技」という展示をしていました。
カルティエの職人の方が来日されていて、作業のデモンストレーションを見ることができました。
21_21 DESIGN SIGHTの開催期間は2019年10月2日~14日と2週間ほどでした。

21_21 DESIGN SIGHTギャラリー3
私が行ったときは、ちょうどストローマルケトリの実演をしているところでした。
下の写真がストローマルケトリで使われる藁です。
顔を写さなければ撮影してもいいと許可をいただいたので、作業している手元の写真を撮らせていただきました。
ストローマルケトリの藁をナイフでカットしているところです。
そして、ナイフでカットした藁を寄せ合わせて絵柄を構成しているところです。
デモンストレーションなので大きな図柄ですが、本来は時計のダイヤル部分の装飾などに使われる技術なので作業面はもっと小さいです。
下の写真がグリプティック(宝石彫刻)です。私が行ったときには職人の方はいらっしゃいませんでした。
会期中にまたカルティエ展に行きたい!
1970年代の作品に焦点を当てた展示内容になっていて、過去の作品から現代の作品までつながっていることを認識するような展覧会でした。
国立新美術館のカルティエ展にはもう一度行きたいと思っています。
いろいろな視点で見直すとまた違う発見がありそうで楽しみです。
ニシトキコ