友禅芸術とモダンジュエリー|レコールのセミナーで京都国立博物館へ

レコール京都国立博物館アイキャッチ画像

「友禅芸術とモダンジュエリー」というテーマで、対話形式のセミナーに参加してきました。

セミナーを開催したのは「レコール ジュエリーと宝飾芸術の学校」ヴァンクリーフ&アーペルが支援するジュエリーの学校です。

ニシトキコ

こんにちは、ニシトキコ(@nishi_tokimeku)です。

最初は、「友禅とジュエリーってどう関わってくるのかな」と思っていたのですが、講師のお話を聞いていると思ってもみなかった共通点がありました。

講義で印象に残った話などをお伝えします。

レコールについての説明はこちら>>>「レコール」はヴァンクリーフ&アーペルが支援するジュエリーの学校

「友禅芸術とモダンジュエリー:受け継がれるふたつの伝統」

テーマは、「友禅芸術とモダンジュエリー:受け継がれるふたつの伝統」でした。

イブニングカンバセーションということで、京都国立博物館で夕方から行われました。

講師は染色家の森口邦彦氏と、芸術史家でレコール講師のポール・パラディ氏でした。

森口氏は重要無形文化財〈友禅〉保持者で、2014年にリニューアルされた三越のショッピングバッグをデザインしていることでも知られています。

人が身に着けることで生まれる直線と曲線の対比

森口氏が、「直線や幾何学模様を人が身に着けることで、身体の曲線と幾何学模様が対比されておもしろい」というようなことをおっしゃっていました。

この話が特に印象に残っています。

森口氏の友禅は幾何学模様がよく描かれています。人が着物を身体に巻き付けた様子をイメージしながらデザインされているそうです。人が着て完成するデザインということですよね。

森口邦彦氏の友禅

会場に展示されていた森口邦彦氏の友禅

ジュエリーの場合で考えてみると、鑑賞するだけなら自然を細かく描写しているものや繊細な細工のデザインが美しいと感じやすいです。

でも、着物と同様にジュエリーも身に着けるもの。

一見単純に見える図形の羅列のようなデザインのジュエリーも、曲線を持つ人間が身に着けることによって直線と曲線の対比が生まれ、おもしろく見えてくるというのに思い至れたことが私の収穫でした。

アール・デコのジュエリーは、直線的で幾何学模様が描かれていますよね。アール・デコのデザインの楽しみ方を学びました。

私はこれまで自然モチーフのジュエリーを好んでいましたが、カクカクしたデザインのジュエリーもなるほど楽しそうだと思いました。

人間にしかデザインしえないものを

森口氏は、人がデザインする柄に自然界の模様を持ってくるのはなぜなんだろうと思っていたそうです。

せっかくなんだから、人間にしかデザインできないものを作りたいと思ったとおっしゃっていました。

そこで幾何学模様が登場するんですね。

友禅の写真とジュエリーの写真を並べて見せる

セミナーでは、森口氏の友禅の着物の写真と、その柄や色と印象的に近いジュエリーの写真をポール・パラディ氏が選んで解説していました。

直感的に「この着物にはこのジュエリーが似ている」と選んでいくのは知識とセンスが必要なんだろうなあ、なんて考えながら見ていました。

着物とモダンジュエリーのツーショットが斬新で面白い趣向でした。

森口邦彦氏の友禅の展示

森口邦彦氏の友禅の着物も実際に数点展示されていました。

見た瞬間はシンプルな柄に思えましたが、森口氏のお話を聞いてからあらためてみると複雑に計算されたデザインだと感じました。

森口邦彦氏の友禅五角形で着物が覆われています。

森口邦彦氏の友禅直線的な放射状の模様が描かれています。

森口邦彦氏の友禅背景と図形の重要性が逆転するデザインを作られることもあるそうです。

数学的な作業が必要そうなデザインでした。

会場では飲み物と軽食も

講習会場では、開始前と後にドリンクと軽食(フィンガーフード)の提供もありました。

レコールでいただいたおしゃれなドリンク

講義を受け来たのに優雅な気分に。嬉しいです。

さいごに

レコールが開催した「友禅芸術とモダンジュエリー:受け継がれるふたつの伝統」についてお伝えしました。

対話という形式がリラックスして聴けるセミナーでした。

人が身に着けて美しくなる模様やデザインのおもしろさや奥深さを感じました。

直線的なジュエリーにも興味が出て、発見のあるセミナーとなりました。

京都国立博物館

夜の京都国立博物館

夜の京都国立博物館はより荘厳な感じでした。

最後まで読んでいただきありがとうございます。